日本人の伝統、季語を知る
こんにちは!
NATURAL GIFT(ナチュラルギフト)店長です!
本日はしとしと雨が降り続ける
"梅雨"について、
日本人の伝統である、季語も含めながらお伝えしたいなと思います。
そもそも梅雨っていつの期間を指すか、答えられる方は少ないと思います。
暦上だと6/11, 6/12に太陽が黄経80°に達したときを指しています。
その後約30日間が梅雨の時期となるのですが、現在ではその年や地域によってことなるので、
6月中旬から7月下旬までを指しているようですね。
今も続いている"梅雨"ですが、
「五月雨(さみだれ)」
とも昔は呼ばれていました。
旧暦の5月がちょうど同じ時期(五月(さつき))で、なおかつ「水垂れ(みだれ)」を結んでできた言葉だそうです。
雨が長く続くことを表した言葉でした。
元々「五月雨」があったのに、なぜ今は「梅雨」なのか。。。
それは江戸時代に中国の影響を受けたことが少なからず影響しているようです。
中国では「梅雨(ばいう)」ともともと呼ばれており、
もともとの語源も「黴雨(ばいう)」
この"黴"という字は「カビ」と読み、カビの生えやすい時期の雨ということでついたのだとか。
語感が悪いため、同じ発音である「梅」の字を用いて、「梅の熟す時期の雨」という意味で
「梅雨(ばいう)」となったとか。
日本でも「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになったのは「露(つゆ)」と掛け合わせているとも。。。
この辺は日本人独自の感性が育まれていたんだなと思います。
今の日本人は「梅雨(つゆ)」と聞くと思わず、ジメジメしていて、なんとなーく、ダルイ時期と思い浮かべる人も多いと思います。
しかし!
「梅雨(つゆ)」は日本では"夏"の季語
明るさが特徴の「夏の雨」でもあります!
同じ季語の中に、「緑雨(りょくう)」と呼ばれる新緑の季節に降る雨として
語感の良い言葉もあるくらいです!
また、季語の中には「梅雨の月」「梅雨の星」などと、
なんでも楽しみ、美しさをとらえる日本人独自の考え方を感じることができますね。
なかなか洗濯物が乾かない、ジメジメしていて不快指数が高い
と言うことは簡単ですが、
昔の日本人と同じように、あらゆる季節の中に
「楽しみ・慈しみ」の心を持って過ごしたら、
とっても楽しみな季節になると思います。
最後に季語の入った素敵な短歌を
『五月雨の 晴れ間にいでて 眺むれば 青田すずしく 風わたるなり』良寛
【意味】
五月雨(梅雨)の病んだ合間に小屋を出て眺めてみた。青々と広がる稲の田に、
初夏の風が涼しげにふきわたっているよ。
もう夏も間近!
気分を一新して、今から過ごしてみませんか?
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